すぐさま東洋医学を取り入れた整形外科という、かなりマニアックな病院に連れていきましたところ、台湾人のドクターから、まるで野戦病院のごとき速射で注射をブスーッと、そして、中国鍼を針山のごとくプスプス打たれてました。
診察は、「肉離れ、かもね」
なんだそりゃ。
でも、その時は割りと良くなってて、三千年の歴史、恐るべしと言いあってたんですが、残念ながらすぐにぶり返してしまい、そこから一進一退の状態が続きました。
なので、私が通ってるホークスの選手なんかを見てる整体にやりましたら、
「肉離れではありません」
どうやら、急激に運動したため、ふとももの筋肉が拘縮を起こしているらしく、それで痛みが出てるとのこと。
経験上、拘縮は解してもなかなか完治しないんですよねぇ・・・。
つか、やっぱ三千年の歴史は恐るべし、ですわ。
5千円やられた・・・。
いろいろ調べてみると、成長痛の可能性もあるらしく、筋肉の柔軟性やバランスが崩れて痛みが出ることがあるということだったんで、夏休みの間、整体に通いつつ家ではストレッチと拮抗筋であるハムストリングスを鍛えました。
ここ最近になってやっと違和感がなくなったらしいですが、完治までに1月かかったっすよ。
お陰で、この夏は走り込みが全くできなかった・・・。
本当は、この夏休みにみっちり体を鍛え、基礎基本を叩き込んで、医師から競技復帰のGOサインが出るのを待って、許可が出たら即戦力として・・・と目論んでたんですが、なかなか思うようには行かないもんですねぇ・・・。
ノックはそこそこできたので、そこそこはやったんですが、いかんせん土台が脆弱なんで砂上の楼閣。
そこが後々、歪となって出てこなけりゃいいですけどねぇ。
試合も終わって午後からは暇だったんで、ちょっと見てみようとスタンド脇から覗いてみたら、大会があってるらしく、試合前のシートノックが始まろうとしていました。
選手達の胸には「神村」と刺繍されています。
どうやら近年高校野球で名を上げてる鹿児島県は神村学園の中等部みたいです。
シートノック開始のアナウンスの声に弾かれるように元気良くフィールドに飛び出してゆく子ども達。
ノックバット片手に颯爽と打席に向かう監督。
中学の部活としては珍しく硬式みたいで、監督と思われるノッカーから球足の速い打球がテンポ良く放たれ、子ども達は基本に忠実に足を使って丁寧に捌いてます。
最初の1,2分は、はなんとなしに見てたんですが、気が付いたら身を乗り出していました。
ノッカーのレベル、メチャクチャ高えっ!
ノックの技術が高いのもさることながら、放たれる打球一球一球に「ノッカーはこう捕らせたいんだな」というの意図が見てとれるんです。
こんなノックは小・中学のレベルでは滅多にお目にかかれません。
しかも、受けてる子ども達は、大会の試合前だというのに、際どい打球に飛び込んで泥だらけになりながらの全力プレー。
私は部活の出なので、こういうのが大好きなんです。
理解してもらえないと思いますが、指導者と部員の一体感って言うんでしょうか、これぞ部活!って感じの泥臭さがタマラナイ。
やっぱ教師と生徒のチームはいいなぁ。
これまで小中学のいろんなチームのノックを見てきましたが、ノックを見て感動したのはこれが三チーム目。
何年ぶりですかねぇ、久しぶりに良いものを見させてもらいました。
うちの倅もこんな中学に入れたかったなぁ・・・。
バッティングが解禁されてから一ヶ月が経ちました。
特段痛みも違和感もなく、順調です。
6月ごろでしたか、庭の草むしりをさせたときに少し痛みを訴えたことがあったので、この先どうなることやらと多少不安に思ってたんですがねぇ・・・あんときは軽率だったなとかなり責任感じたりしたんですが・・・ヨカッタです。
今日は例月の診察日。
いつもどおりレントゲンを撮ってからの診察。
いつもどおりにこやかな執刀医は、いつもどおりレントゲンを見て、
「おお!かなり良くなってますね!すばらしい!」
いつも以上のお言葉。
骨の再生がここにきて急速に進んでいる模様です。
確かに、先月の診察では、骨の密度が薄いことを示す黒い部分があったんですが、今日のは黒い部分はなくなってて、まだ斑状の濃淡はありますけれども、患部全体が白くなってました。
「よし、じゃぁシャドウピッチング始めよう。ボールを投げるのは、来月CT撮ってから考えようか。」
というわけで、シャドウが解禁。
ボールを握れないのは残念ですが、まぁ、バッティングのときも素振りから始めましたし、同じ流れだと思えばいいですかね。
とりあえず、小さく握り拳。
やっと最終関門の入口に立ちました。
診察の後はリハビリ。
早速、シャドウをしてPTから投球動作の改善を指導されてました。
30分程度指導を受けた倅は大汗をかきながら戻ってきて一言。
「キツカッタ~!」
久しぶりの投球動作は、体が動きを忘れてたらしく、四苦八苦だったみたいです。
そりゃそうですわね、約1年やってないんですから。
次の診察は2週間後の9月6日。
本当は、週末にCTを撮って診察できる筈だったんですが、ウチの都合が悪く、残念。
でも、その2週間でフォームをしっかり作って、万全の体勢で投球の許可がを待ちたいと思います。
両目が開くまで、あと少し。
最初の週は素振り。
痛みが出なかったんで、翌週からティーバッティング。
これも問題ナシだったんで、いよいよバッティングです。
昨年9月のホークスで打ったのが最後ですから、約1年振りのバッティングといういことになります。
土曜日の夕方、いつものバッティングセンターに行ってきました。
受付のオバチャンに挨拶をすると、
「あらぁ、久しぶり。怪我が治った?よかったねぇ~。」
はにかむ倅。似合ってねぇ~(笑)
いつもどおり4ゲーム分のコインを受け取って、100kmのケージへ。
軽く素振りをして、コイン投入。
アーム式のマシンのアームの動きに大きく足を上げてタイミングを合わせて倅、バットを一閃。
スカッツ!
見事なボッテボテのカス当たり。
こちらを振り向いて苦笑いの倅。
でも、嬉しそうです。
4ゲーム100球ちょっと打ちましたが、結局、殆ど芯で捉えることができず、
「全然当たらんかった~!」
と嘆いてましたけれども、その表情は生気に満ち溢れてて、満足げでした。
「1年ぶりのバッティング。どうだった?」
と聞きましたら、
「楽しかった~!」
オメーはそれしか知らんのかいっ!
産業医科大学若松病院
ここの内田先生です。
先生はブログを持ってらっしゃって、私はそこからコンタクトをとりました。
体の内側の痛みは、目に見えないものだけに他人にはなかなか理解してもらえないものです。
もし、体の痛みで困ってる子がいたら、一度相談してみてはどうでしょうか?
ボールを打ったときの衝撃は少なからず患部に伝わると思うので、翌日に何らかの影響が出るんじゃなかろうかと気になってたんですが、何事もなく何よりです。
今日もティーを100球程度。
そして、近所のグラウンドに移動してロングティーをやってみました。
奥行き70M程度のグラウンドでやりましたけれども、ワンバウンドやっと届くって程度・・・飛ばねぇっすねぇ。
もうちょっと飛ぶかと思ってたんですが。
本人もチョットがっかりだったみたいですが、今日のところは久しぶりだからショウガナイということにしときましょう。
ただまぁ、昨日よりも強度を上げたスイングをしましたけれども、今日も痛みは出ず、一安心といったところです。
打つことに関しては、もう大丈夫っぽいです。
明日一日休ませて様子を見て、何事もなければ火・木曜に打ってティーをクリア。
週末に最終段階のバッティングセンターの予定です。
振り始めのときに比べてバットが振れるようになってきたし、ぎこちない感じだったスイングもだいぶん滑らかになってきました。
徐々に技術指導に入っていこうかな、と考えています。
土日振って月曜休んで様子見て、火曜日振ってまた一日空けて・・・みたいな感じで抑え目に。
ここまで我慢したんですからね、今更焦っても仕方ない。
1週間やってみて、特に痛みも出なかったようなので、次のステップへ。
ティーバッティングです。
と、その前に、ひみつ特訓場(いわゆる車庫)の掃除。
中学生になってからはほとんど使ってなかったので、ここでやるのは1年以上ぶりです。
出入りもほとんどしてなかったため、かなりワイルドな状態。
ファーブルもびっくりするくらいいろんな虫が出てきて、伜、悲鳴をあげながらの掃除でした。
約2時間かけて打てる状態にして、いよいよティー。
軽めのスイングから入った倅、最初はカス当りを連発して苦笑いしてましたけれども、徐々に慣れてきた中盤からは快音を連発。
当たり前ですが、小学生時代を比べるべくもない程スイングスピードが上がってました。
トスするこっちも安心感といいますか、振り遅れてこっちに返ってくんじゃないかという恐怖感が少なくなりましたねぇ。
しかし、当然ながら振るスタミナがね、使ったバットが800グラム超と多少重いということも相俟って、途中で尽きてしまいました。
土曜日は感覚を掴む程度に約100球。
振ってて痛みはないということでしたが、とりあえず明日の状態を見てみましょう。
まぁ、大丈夫だと思いますけど。
いつもは閑散とした待合室は、夏休みだからでしょうか、ほどほどの入り。
見渡すと、坊主頭の子がチラホラ。
県外の有名高校の子やら県内の中学硬式っぽい子が数名。
カーテンの奥から漏れ聞こえてくる倅の執刀医の声に耳をそばだたせていますと、皆、肘の故障みたいで、手術の段取りやらを説明されてました。
あららぁ・・・。
今、手術するとなると、秋はまずムリでしょうから、来春かな、復帰は。
なんだか切なくなりますねぇ・・・。
でも、先々を考えると思い切った方がいいように思います。
倅は9月から半年間、保存療法に努めましたが、箸すら左で持って右腕を休めたにも拘わらず、回復するどころか、むしろ悪くなっちゃいましたからねぇ。
あのまま前の病院で診てもらってたら、復帰はとても望めなかったんじゃないかなぁ。
この時期は新チームがスタートするわけで、取り残される形となる彼らは辛い思いをするでしょうけれども、兎に角、手術とリハビリの成功を祈るばかりです。
そんなこんなで倅の順番。
いつもどおりにこやかな執刀医は、CTを見ていつもどおりの一言、
「うん、いいですね、順調です」
そして、待望の一言、
「よし、バッティングやろっか」
キターッ!
その言葉をこそ待てました!
術後17週目にしてバッティング解禁。
10月からやってないので、バットを振るのは実質10ヶ月ぶりです。
投球については、まだ一部骨がついていない部分があるということで、8月の診察で判断となりましたが、バットが振れるというだけで満足です。
なってったって、前の病院では、中学での野球は諦めろって言われてたんですから。
帰宅後、Tシャツを脱ぎ捨てて即座にバットを握る倅。
面白いもんで、すぐには振らず、小学生時代にやってたストレッチや素振り体操などのルーティンをこなしてから、軽くスイング。雀百までとはよく言ったものです(笑)
そして、徐々に力を入れてゆき、フルスイング。
「き、気持ちイイ~!」
気持ちは痛いほどわかりますが、中坊が上半身裸で大汗をかきながらのそのコメントは、若干キモイ(笑)
「お父さん、どう?スイング、崩れとろう?」
やっぱ、そこは気になるんですねぇ。
「はい、メチャクチャです」
今までで一番良いスイングをしてたのは、小6の今頃。
あの頃を100としたら、今は30くらい。赤点です。
でもいいじゃないですかね、振れるようになったんだから。
振れなかったら修正もヘッタクレもないんですから。
これから慌てず急がず徐々に上げてゆけばいいんです。
都合、50スイングくらいしたんですかね、痛みは出なかった模様。
明日、痛みがなければ問題ナシです。
長かったような、短かったような・・・とりあえず片目が開きました。